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【開発者インタビュー01】心を動かすヘアケアは一体どうやって生まれた?

【開発者インタビュー01】心を動かすヘアケアは一体どうやって生まれた?

 

ans.craft(アンス.クラフト)は、職人・坂本真啓氏が手掛ける「感動」のヘアケア。

「誰にも真似できないような手触り」をつくりだす「秘液」です。
その最大の特徴は、使った瞬間に“変化”と“感動”を生み出すこと。


一体どうやって、この特別なヘアケアが誕生したのか?
通常のヘアケア開発では難しい、坂本氏独自の研究スタイルだから実現できたその秘訣を、ご本人にうかがいました。


第1回 心を動かすヘアケアは一体どうやって生まれたの?
第2回 開発の原点は「感動」。多くの人に、驚きと喜びを届けたい。
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スタッフ:

早速ですが、坂本さん。ans.craftと他社の商品、その違いはどこですか?


坂本:
「他社と比べて、どう違うのか?」という質問は、すごくよく聞かれます。

でも実は、私は他社の商品分析をしてから商品をつくったことがありません。だから「他の商品との違い」と言われても、私にも具体的にはわからないのです。


スタッフ:
商品開発となると、まずは市場の人気商品を分析し、独自性を足していく……といったスタイルが主流だと素人としては思っていました。


坂本:
そうですね。ですが、本当に分析をしようと思うと、配合成分を調べるだけでなく、その配合量なども全てを細分化して分析・確認しないと意味がありません。

そうすると、分析だけで大変高額な費用がかかる。大手企業ではない私たちには到底難しい話です。



スタッフ:
なるほど、確かにそうですね。
では、実際はどのように開発されているのでしょうか?


坂本:
私の開発の第一歩は、ありとあらゆる美容室に通うことです。

まずは、オーナーさんにご挨拶と、新商品をご紹介したい事情を説明します。
オーナーさんに了承いただけたら美容室にしばらくいて、髪を乾かすタイミングのお客様を探します。

今から乾かすお客様を見つけたら、そこに駆けつけて声をかけるんです。
「普段は何も使わずにブローされていますよね。
今、新しいヘアケア商品があるのですが、ぜひ使っていただけませんか?
悪いものではないです、必ず良くなりますので」と。

スタッフ:
ええ! すごいですね。急に声をかけられて、お客様から怪しまれたりしないのでしょうか?



坂本:
私は男性だし、絶対に怪しまれていると思います。普通に考えても怖いですよね。はじめは「あんた何?」と思われて当然です。

でも、それこそが、正直な反応を見るためのチャンスだと思っています。

商品のことなど知らない、何の知識もない。
何のしがらみも、先入観もない状態で、不意に使っていただく。
その本当の『素直な反応』を見るが大切で、私の開発における要になります。


 

スタッフ:
素直な反応を見るために、大切にしていることはありますか?



坂本:
大切にしているのは、『瞬間で効果を感じるもの』を作ることです。
え!なにこれ〜!」と、良い驚きで言っていただくことが自分にとって一番嬉しくやりがいを感じます。

ヘアケアは、使っていただいたその場で、瞬間的に「感動」か「普通」か「悪い」か、それが全て。

お客様にとって大切なのは、悩みを解決してくれるかどうかが第一で、成分や技術など能書きはまずはどうでもいいんです。

だから、鏡越しで「使った瞬間」のお客様の顔や反応を見逃しません。

商品を使った瞬間、その人が抱える髪に対してのいろいろなコンプレックスやストレスを、その場で解決できているか? それを徹底的に見たいのです。


これが、現場での答え。研究室には、何も答えはありません。



スタッフ:
使った瞬間の手応えが大切。本当にそうですね。
反応を見た後、そこからお客様に詳しく話を聞いていくんでしょうか。



坂本:
はい。どういう悩みで悩まれているか? お客様の髪質を確認し、コンプレックスやストレスを予測したり尋ねたりします。


良い反応の時は、お客様よりまずスタイリストさんが、いつもとの髪の違いに気づくわけです。そのお客様の髪の毛は担当スタイリストが一番わかっているから当然ですね。

スタイリストさんが使ってる途中で「あっ!」と反応をしてくれて、お客様も「えっ! なにこれ、私の髪?」「欲しい! 売っていないんですか? 今買いたい!」と言ってくださる方もいます。

これが一番の刺激です。この反応を見た時が、感動するし嬉しくなりますよね。

『坂本さんの商品は、私の方針と違う』と、はじめは後ろ向きだった美容室オーナーさんも、お客様の反応を見てから1ダースご注文いただけたこともありました。あの時の状況はいまだに覚えていますよ。


スタッフ:
商品を知らない状況での素直な反応だから、より嬉しいですね。そこまで感激している人が近くにいたら、私もその場で使ってみたい!と言ってしまいそうです。

けれど、全てが良い反応、というわけではありませんよね。その時はどうしているのですか?


坂本:
もちろん、良い反応をいただけない時もたくさんあります。なかなか大きなショックを受けます。でも、そこにこそ、たくさんの答えがあるんです。


例えば、商品を使った後の髪を触らせてもらうと、髪自体はたしかに良くなっている。けれど、お客様の反応は曇っている……なんてこともあります。

よくよく話を聞いてみると、お客様はフワッとした仕上がりを求めていらっしゃったのに対して、髪はしっとりまとまる仕上がりになっている。ああ、このお客様には向かない商品だったんだな。じゃあ、フワッと仕上がるために必要な処方は……と、新たな商品の開発につながるんです。


人によって求めていることが細かく違う。
だからこそ、この美容室を訪ねてお客様に向き合う開発スタイルが、私の商品作りにとって一番の「答え」なんです。


スタッフ:
ヘアケアの「答え」は、他社商品ではなく『お客様の素直な反応』の中にある。それを追求していくうちに、「ans.craft」の商品も生み出されたんですね。


坂本さん、本日は貴重なお時間ありがとうございました!

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第2回 開発の原点は「感動」。多くの人に、驚きと喜びを届けたい。

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